Skip to main content
マハダヌ・ジャータカ
547のジャータカ
317

マハダヌ・ジャータカ

Buddha24Catukkanipāta
音声で聴く
昔々、菩薩が輪廻の迷いをさまよっておられた頃、バラモン王国の都市に、強力で美しい「弓」としてお生まれになった。この弓は普通の弓ではなく、最良の木材から丹念に彫り上げられ、強靭な弦で結ばれ、まるで天から作られたかのように完璧であった。 その頃、カシ国の王は、国をさらに強固にしたいと願っておられた。そこで、壮大で堅固な城壁と要塞を築くよう命じられた。しかし、王は、国を守るための特別な威力の「武器」を求めておられた。 王は、国中で最も優れた職人たちを集め、最高の弓を作るよう命じた。多くの職人が試みたが、王の願いを満たす弓を作ることはできなかった。彼らの作った弓は、どれも王の満足を得ることはできなかった。 その時、一人の老いた職人が王の前に進み出た。彼は、これまで誰も見たことのないような、特別な木材から弓を作ることを申し出た。王は彼の申し出を受け入れ、職人は森の奥深くへと向かい、何日もかけて、天から降り注ぐ光を浴びたかのような、特別な木を見つけ出した。 職人はその木を丁寧に削り、弦には、最も強く、最もしなやかな動物の腱を選び抜いた。そして、数ヶ月の歳月をかけ、ついに、畏敬の念を抱かせるほどの、美しく、そして恐るべき力を秘めた弓を完成させた。その弓は、手に取ると、まるで生きているかのように温かく、そしてその弦を引けば、天をも貫くほどの力があるように感じられた。 王はこの弓に大変満足し、これを「マハダヌ(偉大なる弓)」と名付けた。そして、この弓を手に、王は敵国の侵攻を退け、国を平和に保つことができた。 ある日、隣国の王がカシ国に侵攻してきた。カシ国の兵士たちは勇敢に戦ったが、敵国の軍勢はあまりにも強大であった。王は絶望に打ちひしがれたが、その時、彼はマハダヌを手に取った。王が弓を引くと、その弦は雷鳴のような音を立て、一本の矢が放たれた。その矢は、敵軍の先頭にいた王を射抜き、敵軍は混乱に陥り、退却していった。 このようにして、マハダヌはカシ国を幾度となく危機から救い、王の治世は長く続いた。菩薩は、この世における「弓」としての務めを終え、次の生へと赴かれた。

— In-Article Ad —

💡教訓

森林の保護と資源の賢明な利用は、持続可能な生活の基盤である。

修行した波羅蜜: 布施の徳、戒律の徳、慈悲の徳

— Ad Space (728x90) —

おすすめのジャータカ物語

大善師太子伝 (だいぜんし たいしでん)
67Ekanipāta

大善師太子伝 (だいぜんし たいしでん)

大善師太子伝 (だいぜんし たいしでん) 昔々、遥か昔のこと。インドのガンジス川のほとりに、マーラという名の王が治める広大な国がありました。王は正義を重んじ、民を慈しみ、国は平和と繁栄に満ちていまし...

💡 周りの物事、たとえ小さな生き物からでさえ、観察し学ぶことによって、知恵と良い変化をもたらすことができます。ケチは繁栄を妨げる障害です。心を開き、分かち合うことを知ることは、幸福と繁栄をもたらします。

サーサナ・ジャータカ
110Ekanipāta

サーサナ・ジャータカ

遠い昔、遥か彼方の時代、菩薩がバラナシの都に一人のバラモンとして転生されていた頃のことである。そのバラモンの生活は徳に満ち、慈悲深く、善良な戒律を堅く守っていた。彼はその都の人々から愛され、尊敬されて...

💡 傲慢さと欲望は、真実を見失わせ、自己破壊へと導く。謙虚さと他者への配慮こそが、真の幸福と繁栄をもたらす。

サンバヴァー・ジャータカ
61Ekanipāta

サンバヴァー・ジャータカ

遠い昔、アヴァンティ国という豊かな土地に、賢明な王が治める栄えた都がありました。しかし、その都にはサンバヴァーという名の修行者がおり、彼は人々に誤った教えを広め、迷わせる者でした。 サンバヴァーは、...

💡 親からの教えは、血縁関係に縛られるものではなく、人生における善き行いの道、すなわち倫理や徳を指す。それは、日々の生活の中で、感謝の心、正直さ、他者への思いやり、自制心、そして親への敬意を実践することで得られる。

祇園精舎の物語:象の菩薩
76Ekanipāta

祇園精舎の物語:象の菩薩

祇園精舎の物語:象の菩薩 遠い昔、バラモン教の聖地として栄える都市、サーヴァティーに、それはそれは見事な象がおりました。その象は、ただの象ではありません。純白の毛並みは月光を浴びた雪のようで、その体...

💡 知識を独占し、分かち合わないことは、自分自身と他者の両方に衰退と悪影響をもたらします。真の知識とは、他者を助け、社会に利益をもたらす知識です。

ジャータカ物語 第62話:穀物長者の物語
62Ekanipāta

ジャータカ物語 第62話:穀物長者の物語

遠い昔、栄光に満ちたインド(ジャンブドゥイーパ)に、ミティラーという名の国がありました。この国は、賢明で十種の王法を具えたヴィデーハ王によって統治されていました。ミティラー国は、豊かな穀物と植物に恵ま...

💡 真の智慧と慈悲は、外からの強制ではなく、内なる清らかな心から自然に湧き上がるものである。また、美しいもの、清らかなものに触れることで、人の心もまた清められ、成長することができる。

忍耐強い象と狡猾な狐
70Ekanipāta

忍耐強い象と狡猾な狐

忍耐強い象と狡猾な狐 遠い昔、インダス川のほとりに広がる緑豊かな森に、一頭の象が住んでいました。その象は、類まれなる忍耐力と穏やかな心を持つことで知られ、森の動物たちから尊敬を集めていました。名前は...

💡 狡猾さや嘘は、一時的な利益をもたらすかもしれませんが、最終的には自分自身を苦しめることになります。正直さ、忍耐、そして慈悲の心こそが、真の強さと幸福をもたらします。

— Multiplex Ad —

このウェブサイトでは、体験の向上、トラフィックの分析、関連広告の表示のためにCookieを使用しています。 プライバシーポリシー